詩人:安曇
空が凄く澄んでいる
薄く、綺麗な青が広がっていた
あの頃、友達とふざけあっていたあの土手は
どこかよそよそしかった。
あの頃は、すべてが私に近かった。
そして、すべてが私に遠かった。
壊れそうなつり橋を渡っているように、毎日が静かに揺れていた。
些細な風でも崩れてしまいそうな毎日を
必死にしがみ付いていた。
空が凄く澄んでいる。
薄く、綺麗な青が広がっていた。
ただ、それだけだったのに
凄く嬉しくて、なんだか喉の奥が熱かった
私の足元は、時々雨でぬかるむけれど
優しい道が続いていて
壊れかけのつり橋は
心の綺麗な箱に
丁寧にそっと隠しておきました。
薄く、綺麗な青の下
私は孤独ではないことを、堂々と言えるようになりました。
私は、幸せもんでした。
今も、そのつり橋の時も