詩人:里雨夜
私の両親は私の将来についてある意味放任だった
高3で進路を決めるときも
「お前がしたいようにすればいい」
そう言って干渉は一切なかった
大学に入学5年が経つが
「勉強してるか?」「風邪引いてないか?」という連絡が
両親の方から来たことは片手で足りるくらいしかない
自分の人生を自分の思うままに歩ませてもらっている
それはとても幸せなことだと今更ながらに痛感する
ただ自分の思うままに歩ませてもらっているからこそ
甘えは通用しないのだと言うことも感じている
両親の一見突き放しているような深い愛情のおかけで
私は今自分の出来る限りの力で
精一杯頑張れているのだと思う
道なかば将来を思えば決して希望ばかりではない
不安も恐怖もぐるぐる渦巻いている
でも
震える足で一歩一歩未来へ歩いていく
私が自分で選んだ未知だから
両親が拓いてくれた道だから
一歩一歩震える足で地を踏みしめて歩いていく