詩人:安曇
雲が流れるように、あなたも流れて消えた青の中に安心していた私は涙も流すことも出来ず心がゆっくり壊れていくのを静かに見ていることしか出来なかった。さよなら、を聞きたくないからすべての音を拒絶して乾いた笑顔を抱えて歩くあなたが流れた先が柔らかい優しさに包まれているようにそう願って、私はひとり闇にまぎれる。