詩人:はるか
静かにポツリ
ポツリと呟く様に話す
耳に心地いい
聞き慣れてしまった
あの人の声
壁にもたれ
互いの言葉に寄り掛かりそうして思いを
積み上げていく
無数の泡になって
消えてしまわない様に
瞬間で包み込んで
いつも何かを
諦めたようなあの人の
あれは迷い
あれは優しさ
あれは鏡に映った自分
顔が見えなくても
見えないからこそ
分かってしまう
あの人は時々
不思議な事を言って
はぐらかしたりするけど
私はどんな言葉でも
素直に受け止めるわ
私はどんな心でも
耳を塞いだりはしない
何を言っても
私 驚かないでいるわ
何を聞いても
それは 全て
あの人の こたえだから
あの人の 声だから