詩人:アイカ
このまま誰にも気づかれずに
一人、消えていくのだろう………
そんな気がした夜があって……
目を閉じればそのまま死んでいくのだろう………
本当に
そんな気がした夜があって………
此処には、確かに体があって……
此処には、確かに心があって……
それでも
不安でしかたのない気持ちを
ぬぐえない頭があって……
涙は止まろうとはしてくれない
手の震えは増すばかり
膝を抱え
祈りながら
夜が過ぎるのを待っていたのです
祈りながら
いつか許されると信じていたのです
2003/09/29 (Mon)