このまま誰にも気づかれずに一人、消えていくのだろう………そんな気がした夜があって……目を閉じればそのまま死んでいくのだろう………本当にそんな気がした夜があって………此処には、確かに体があって……此処には、確かに心があって……それでも不安でしかたのない気持ちをぬぐえない頭があって……涙は止まろうとはしてくれない手の震えは増すばかり膝を抱え祈りながら夜が過ぎるのを待っていたのです祈りながらいつか許されると信じていたのです
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