詩人:フィリップ
ピアスを揺らす風が吹いて
ふいに、もう二つ開けたくなった
君と同じ数だけ
痛みを知ってみたかった
痛みとは愛の権化なり
道に迷った猫を追うそうしたら
途中で君と別れて
結局、君と出会う
出会い直し
二人で一人だということを知っている
それが人間
人間とは愛の権化なり
離れては
生きていけない奴等がいる
何故だろう
答えを知っている奴がいる
「血液が君を呼んでいる」
誰だろう
神様だろうか
くっつきあって影になる
影となってくっつきあう
僕らは
愛の権化なり
2013/09/20 (Fri)