詩人:アルバトロス
夕暮れの街を
影に追われて走った
両手に慌ただしい現実を抱えて
ふと立ち止まれば
疲れた僕はひとり
てっぺんの見えない坂道の途中で
景色はすっかり変わってしまっても
今日もまたこの街は僕を待ってる
いつだってそれは変わらない
なぜなら僕はここで
青春時代を過ごしたのだから
今さらね
青春時代みたいに
もう青春はできない
僕はきっと
理想を演じてしまうから
でも青春時代のもどかしさが
今日もここにあるよ
僕はいつだって僕なのさ
夢のような現実は
今日も壊れた旋律を
奏で続けているけれど
それだけはほっぺをつねらなくてもわかる
たしかなこと