詩人:桃井 美結那
つたない足元
前はきつかった握力
遠くなる耳
だんだんと弱っていく祖父
「ひとりになってしまう」とぽつりと呟いた祖母
このふたりを『可哀相』と思うのはなんだか申し訳なかった
せめて空いた時間は少しでも会いに行こう
元気な姿をみせよう
おじいちゃんの好きなチョコケーキを作っていこう
おばあちゃんの好きなおいしいご飯を作っていこう
いまはそんなことしか出来ない自分がすごくもどかしい
だけどね
いつもおもってるよ
あなた達が居るからいまの私が居ます
まだまだ長生きしてね