詩人:くいな
オレの中で眠り続けていた
小さな感情がついに眼を覚ました
少年時代に捨てたはずの、
大嫌いな“ボク”が
まだここにいたのか…
『もっとボクを見て!』
『もっとボクをかまって!』
『もっと甘えさせてよ!!!』
張り裂けそうな悲鳴
突き刺さる程の切ない叫び
“ボク”が耐えてきた分の
すべての感情に、
大人のふりをしてた俺の鎧は
吹き飛ばされちまった…
それでも俺は
“ボク”を懐に隠して
それでも俺は
薄い甲冑に身をかためて
戦わなきゃなんねぇんだ!!
うるせぇ!!
邪魔だ!!
黙ってろ!!!
どんなに叫んでも…
どんなにもがいても…
それでも“ボク”は…
それでも“ボク”は………
強くなりてぇよ………