詩人:中村 休落
花々は、夕闇の中でこそたよるというのに、君だけは闇の中で何もつかまずに。あぁ、大きな空よ…。 空と海との分け目で僕は告白する。夢のかけ橋の上で僕らは愛を叫びたい。愛を知り、やがて身も滅びゆきて、君はむくろになる、勇気を、ありがとう。 花々の中で皆は、灰になってゆく。聞こえますか…? 千年の愛を、約束して、友の痛みを感じて、息をするのを終えた。雨あがりに童たちは、水たまりに長ぐつで、聞こえますか…? 千年の愛を。約束して。