ホーム > 詩人の部屋 > 中村 休落の部屋 > 列車

中村 休落の部屋


[37] 列車
詩人:中村 休落 [投票][編集]

花々は、夕闇の中でこそたよるというのに、君だけは闇の中で何もつかまずに。
あぁ、大きな空よ…。 空と海との分け目で僕は告白する。夢のかけ橋の上で
僕らは愛を叫びたい。愛を知り、やがて身も滅びゆきて、君はむくろになる、
勇気を、ありがとう。 花々の中で皆は、灰になってゆく。
聞こえますか…? 千年の愛を、約束して、友の痛みを感じて、息をするのを終えた。
雨あがりに童たちは、水たまりに長ぐつで、聞こえますか…? 千年の愛を。約束して。

2014/10/31 (Fri)

前頁] [中村 休落の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -