詩人:どるとる
残された記憶の中に
笑ってた君が見える
泣いていた君がいる
そして余韻のような
感情が頭の中巡る
宇宙のような心の中に
たくさんの夢が見える
たくさんの闇が蠢く
そして柵のような
壁が目の前立ちはだかる
街を歩く人の中に
それぞれ心があるように
ひとつひとつ違った色で光ってる
同じひとつの世界の中に
それぞれの今日がある
同じ次元の中
それぞれの時間がある
記憶はそこに創られる
なにもなくても何かがそこにある
言葉にはおさまらない限りない記憶が広がっている
とらえようのない闇のような
肉眼では確かめられぬ太陽の輪郭のような
遠い記憶の果てに。