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詩人:雪 刀寿
眠りの中で あなたがいつも そっとささやいてくれるから
ぼくはじっと病をいやしていられる
平和に
安らかに
子守歌のような あなたの声
冬を越えて、春が来ても、それも忘れて、寝床の中ですやすや
ぼくは幸せ
思う心は幸せ
病んだから、痛みをやわらげられる 心地よさが味わえる
ご飯を懸命に食べて、必死に上へ あがろうとする真剣さ
ゆっくりだよ
そうっと、
海の向こうから、あなたの肌の触れ合いが、潮風に乗って届く
いつ別れてもいいように、ちょっとよそよそしく、
でも、ありったけのあったかさを振り掛けて、ぼくへ染み渡る
愛・合い・逢い・ああ〜いい〜