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是清。の部屋  〜 「不純。」への投 票 〜

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[1118] 不純。

詩人:是清。

穿たれた惜し気も無い空の穴
草臥れた使ひ古しの明日を
僕等は未だ夢見てゐる
繋いだ指から流れ込む哀愁と君の体温
最早奪はれてしまつたら
僕は何処へも往けない

配られた白紙の彼の町への地図
手放した彼の鳥は今何処を彷徨つてゐるの
確かめる術は全部君の中で
堂堂巡りをしてゐる事に
未だ気付かない背中

書き蓄めた/嘲笑の言葉は
呆れる程の虚飾を纏つて
崩れさうに君は微笑む
挫けさうな僕に

「下らない」
さう呟いた君が
倦だる熱と/勢いに身を任せた
誰も此の指の先に在る世界を知らない
此の冷たい柵の先を
唯曇らない君の影を。

2004/05/11 (Tue)
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