詩人:たかし ふゆ
背負わされた責任を運命と呼ぶ人と
立ち塞がる世界との間で
揺れていたあの頃
ゆらり
くゆる煙草の不確かな煙と、コーヒーの確かな温度
宛のない目的を目掛けて走り続ける
実体の無い願いの旗を掲げて
何度も、何度も
空中遊泳のように
現実よりも
夢を見る方が難しい事を知らない
そんな時間だけが愛おしい、という不思議さ
産み落とされた僕らに伝えられることを
今、生きている僕らに奏でられる言葉を
道に迷ってきたことも、何かを見落としてきたことも、目的なく明日を眺めるだけの日々の言い訳にはにはならない
家族や友達を想うことは、同じ場所に留まって、歩き出すことを躊躇う理由にはならない
「ハングリーデイズ」
古い靴を脱ぎ捨てる勇気を