詩人:e.t.l
いつも夏の終わりを告げる花火大会
人込みの中見つけたあなたの姿
僕の知らない誰かにあの暖かい笑顔を見せていた
あのとき憧れていた紺の浴衣
いのまにか似合う大人になっていたんだね
たくさん甘える君の姿
人前ではいつも強がっていたのに素直になったんだね
僕の知らないあなたがたくさん見えた
君はもうあの夏から歩きだしていたんだね
あの夏から一歩も進めず立ち止まっている僕
癒えることのない傷を抱えながらも歩きだした君
償いきれない罪を背負いきれずとまっている僕
前を歩く君の後ろ姿が僕にさよならを送った
君を忘れるのではなく
あなたを傷つけた罪を背負いながら一歩一歩踏みしめ歩きだす