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e.t.lの部屋


[38] 歩きだした夏
詩人:e.t.l [投票][編集]

いつも夏の終わりを告げる花火大会

人込みの中見つけたあなたの姿

僕の知らない誰かにあの暖かい笑顔を見せていた

あのとき憧れていた紺の浴衣

いのまにか似合う大人になっていたんだね

たくさん甘える君の姿

人前ではいつも強がっていたのに素直になったんだね

僕の知らないあなたがたくさん見えた

君はもうあの夏から歩きだしていたんだね

あの夏から一歩も進めず立ち止まっている僕

癒えることのない傷を抱えながらも歩きだした君

償いきれない罪を背負いきれずとまっている僕

前を歩く君の後ろ姿が僕にさよならを送った

君を忘れるのではなく

あなたを傷つけた罪を背負いながら一歩一歩踏みしめ歩きだす

2005/08/24 (Wed)

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