詩人:梅宮 蛍
何もない2メートル四方にも満たない鉄の部屋の中フロントガラスの向こうで電灯が僕を射す黒い絵の具を薄く塗ったように曇った夜空が広がる時折聞こえる溝向こうの車の音明日を引き連れて過去へと走るヘッドライトが右から左へ流れてまた消えた