詩人:雪 刀寿
ここで こうして、似ている 時間の流れに 身を そよがせ、胸の中の 思いの味を かみしめてる。ぼくら、甘さも すっぱさも、同じ道を見つめて来た ようだね。これは奇遇街で すれ違う 人肌に、それに近い匂いを 感じることも多くって、ここへきて、また、雨のしずくの 熱をかぐ。今日も、どこかで、憎しみと 憧れが 交差して、しぼり出た 人生料理のスパイスで、ご飯の味付けが 進み、君の背中の まろやかなシュガー・バブルを のどごしに飲み込むんだ。