ホーム > 詩人の部屋 > 重夏の部屋 > <君降る春夜>。 > 投票

重夏の部屋  〜 「<君降る春夜>。」への投 票 〜

  • 重夏さんの「<君降る春夜>。」に投票します。
  • 不正防止のため投票は「詩人の部屋」の登録者のみに制限させて頂いています。
  • ユーザーIDとパスワードを入力して「投票する」をクリックしてください。

[68853] <君降る春夜>。

詩人:重夏

薄い蒼の闇に咲く淡く白い月
小さく輝きを放つ星の欠片たち


光が闇に消えゆく様を
闇が光に溶けゆく様を
初めて眼にした その春夜


春風が優しく君を撫ぜ
柔らかな色を放ちながら
君は降る


ひと時の切なさが私を包み込み

酔い痴れた 美しきその姿に
酔い痴れた 息を呑み 君の最期に


ギシリと軋むベンチに腰を掛け
見つめた先に浮かび上がるは
霞がかった桜色 つまりは君のこと


”私をわすれないで・・・”と

聞こえた気がした
いや あの時 確かに受け取ったよ

君の声


触れ合う空気が
ひどく甘く薫っていた

ある春の夜の情景






2007/04/26 (Thu)
ユーザーID パスワード
一言コメント  


- 詩人の部屋 -