詩人:しゅんすけ
暗闇が微睡んで少しずつ白む空は
冷えた肌を擦る手のひらのように優しくて
今目を覚ましたのか
そこに鳴く名も知らぬ鳥に
調子に乗ってボソボソと遅く起きてきて五月蝿い等と苦言を呈し
まるで主じかの如く振る舞いはするものの
何者にも成れず昨日を終えた罪悪感はやはり引きずっている
些細な変化など必要ない
何も変えられぬ価値観など必要ない
某かの方策も無いまま
今日は淡々とやって来て
ただだまって
嘲笑いも貶しもせず
淡々と過ぎていく
無力とは惨めなものだな
2010/06/14 (Mon)