詩人:甘味亭 真朱麻呂
今までにないくらいの困難にぶち当たったとき
誰よりも何よりも差し置いて励ましてくれたのは
今でもそこで僕のためにと考えてくれる
心やさしい君でした
僕は足りないばっかりに
いつも君には苦労かけてるね
それなのに君は笑っていてくれて
そればかりか傷つきながらも君は僕のためを思ってか
時折、瞳が潤んでいたことがあるんだ
僕は気ままな旅人
いつ旅に出るともわからない
そんな気まぐれな風来坊なのに
君は怒るばかりか見守るばかりで
だから僕はいつも旅に出るのに
出るに出られず
とうとう旅をすることもなくなって
君と死ぬまで
一緒になって
笑っていようと
心密かに決めたのです
もう僕は気ままな旅人じゃなく
今はただの君にぞっこんな愛妻家なんです。