詩人:流☆群
日没の刻
朱く染まるあなたの後ろ姿
あたしの横顔
簡単に去って行ったあなた
普通に見送ったあたし
側にいてほしかった
離れたくない
その一言が言えずに
互いの熱を求め合った
あたしが欲したのはあなたの想い
あなたの欲したものは何?
きっとあたしとは違うもの
胸に残る朱い印が
少し痛い
幸せな時間を思い出す
緩む顔と葛藤する心
さっきまで温かかったベッドは
もう温もりを忘れていて
少し悲しくなる
枕に顔を埋めると
あなたの香りがした
目を閉じると
まだあなたの腕の中にいるみたいで
心地よい感覚
錯覚…
今宵もあなたの香りと共に
覚めない夢を