詩人:番犬
JP.2006秋の終わり頃
世界の片隅から送るぜ
ちっぽけな虫けらのボイス
ストレンジ・ツリーの果実を
ジャムにした言葉を詰め込んだ価値観
人生は靴底をどれだけ減らしたか
それにかかっていると言って過言ではない
楽な乗り物もいいかもしれないが
それは死をも早く連れてきてしまう
揺れても揺れても微動だにしない
確かな足腰は裏切りを知らない
まだまだ先は長く
湿っぽい暗さと寒さと
時たまの光のどしゃ降りと
深さ無制限の闇の繰り返し
進むべき道はどちらですか?
聞いたって誰も教えてはくれないよ
自分で選ばなくてはならないぞ
踵に何を感じさせるか
瞳に何を焼き付けるか
選べる道の数はかぞえるのは飽きたろ?
自問自答はするが答えはすでに出てる