詩人:猫の影
僕はいつもぐずぐずして
僕はいつも泣きじゃくって
誰かが手をさしのばしてくれるのを待ってるの
「大丈夫君なら歩けるよ」って
誰かが言ってくれるのを
いつもいつもいつもいっつも待ってるの
僕は人が恐ろしくて
僕はいつも自分から歩み寄れないでいるの
僕は僕が恐ろしくて
僕はいつも怯えているの
「お前はなんてしょうもない人間なんだ」
といわれるのを
いつもいつもいつもいっつも怯えているの
人をさげすんで
人を貶めて
人を遠ざけて
なのに人が恋しくて
いつも人を求めていて
誰かの「優しい」言葉を待ち望んでいる
いつも…いつもいつも…そういつだって
あぁ僕の居場所はどこにあるの
ねぇ僕はここにいていいの
あぁ僕は、僕はどこにいるの