詩人:雪 刀寿
読めない詩は、空中を ただよっている。君の声が浮いて、あえぐようにそれは きこえない歌ただ、静かに黙って、うなる気人間を責め、天国を疑う。反骨心を まとわりつかせて、人生を やぶにらみする。まるで 世界で初めて、一人だけで子ども生む、気張りあたかも 歴史で最後に、育った愛を憎んでしまう、恩赦決めつけられた思い込みを ほどいて、死後を詩で言いたい。