詩人:さみだれ
死を受け入れられるとき影を潜めるのですその幾つかの高らかな塔は天国に届くことなく影を潜めるのです終わったことを喜ぶとき影を潜めるのです久遠の楽園の下に広がるは与えられた概念に苦しむものそれらは息を潜めるのです暗くなりはじめました迷子の案内は10分おきに聞こえます照明がひとつ店がひとつ影を潜めるのですそれでもなお続くアナウンスに誰が気づいたでしょうみな影を潜めるのです