詩人:どるとる
両手で持てるだけの花を摘むように誰かの死を悼むように僕はわずかな優しさであなたを思いやるそれはまるで料理の皿の端のパセリのように脇役におさまったただの食べ残されるのが運命の飾り程度の小さな命それでもそんなパセリのようなあなたを僕は愛している儚い命を 五分の魂を抱きしめて 噛みしめて 百年ほどの時間の中 途切れるまでは終わらない僕はあなたを皿の上のパセリなどとは思わない君が主役さヒロインさ。