詩人:花房優希
幸せな夢を見た。現実には在り得ない夢を見た。それがこんなにも欲しかったのだと、切なかった。痛かった。いくら祈っても、欲しても、届かない。我侭に「ホシイ」と言えれば、何か変わっていたのかな。けれど、それも全ては過去の話。貴方はきっと泡沫人だったんだね。笑みだけ残し、逝ってしまった。残酷な人。酷く 狂おしいくらい に。(どうか消えないでと泣き叫んだは、泡沫の幻)