詩人:空風
人がともしびに心ひかれるのはお互い見たこともない遠い太古の昔の記憶を持っているから吹けば消えるともしび終われば消える命それでも何ひとつ変わらない永遠につながっているから静かに燃えるともしびが心の殻を焼き払い片隅でうつむいていた魂を暖かく照らしてくれる血を分けた双子の片割れを探し出したかのように炎を喜びで揺らしながら