詩人:mikoto
おびただしい言葉のうず
どこまでも続く、らせん階段
のぼってものぼっても
てっぺんは見えなくて
時折とまって上をみる
どこにゆくのか
わからなくなって
くたびれて座り込んだ
下をのぞきこんでも
青白くひかっているだけ
また、のろのろとのぼって
ぐるぐるとゆく
通りすぎて下を目指す人
はるかに上を急いでいる人
たくさんの人の中で
みんな一人ぼっち
見上げると真っ暗なところから
ほんのりと明かりが降ってきた
ちいさなかけらを道しるべに
まっすぐにのびた迷路をゆく
2004/06/12 (Sat)