詩人:怜士
あれは僕が中学生の頃
パパが働いて
ママがうちにいる
君の家に行った日
君は自由に出入りできる可愛い部屋へ
お昼過ぎに僕を呼んだ
君のママがお昼をつくってくれて
僕は酷く居心地の悪い思いをした
君は歌って踊れる異性のアイドルを
その中でも真ん中に立てるような彼を
普通に好いていたから
僕はその健やかな笑顔が気色悪くて
どういう順番で読むべきか全く解らない、
少女漫画を眺めていた
あの時僕は知らなかったから
君の腕
体
その意味を
ただやわらかい髪が
やわらかいなぁって
思っていた
あれは僕が中学生の頃
あの時君がくれた
大切な思い出