詩人:夜深
満たされない愛なんて、
どっかに消えてなくなっちまえバーカ。
呟いたとしてもそこには、
空白、 虚無、 のこるだけ。
私が君の心を読めたらいいのにな。
日に日に焦げるこの想いが、
どうか君に伝わるように。
青色の憂鬱…赤色の快楽…
黄色い満月…禁欲の三日月…
お願い私をみてよ、
君も、
私が君を探すように、 私が君を求めるように、
そうしてよ。
星空ながれぼし。
言いかけたお願いは、サクランボみたいにすぼめた
唇にぶつかって途切れたの。
満たされない愛なんて、
哀しいじゃない。
泣けて泣けて疲れた。
愛情振りまくって見返り求めるのが好き、で
愛情を分け合いまくって見返り求めないのが愛してる、でしょ。そうでしょ。
お願いちゃんと見て。
私はここにいる。
私はここに。
私は君をいつも見てるのに、気づかれないの。
気づかれない恋なんて、
満たされない愛なんて。
捨てようとしてとめられた。
かすれた声で放課後の青が言うの。
「まちがってる」って。
青に溶ける放課後。
青く溶けるこころ。
青くしみる真夜中の片想い。