詩人:獏
幻影の揺らめく視界眩暈と無重力な予感辺りに立ちこめる乳白色の霧迷い込んだ魂魄が憎悪や悔恨を纏っているぼんやり灰色に浮かぶそれらを避けながら霧の中を歩いている不確かな予感は留まることなく浮かんでは消え浮かんでは消え確たるものになり得ない何かそれを追っているのかいないのか疲労が全て感覚を麻痺させている仄暗い魂魄の一つになって果てのない乳色の闇に囚われている