詩人:波瑠樹
移り変わる季節の匂い
日ごと夕闇が急ぎ足で
夜を迎えに来る…
秋から冬への陽の光は淡く
空の高さは
想いを遠ざけて行く…
長い長い夜の静けさは
心を穏やかにすると同時に
僕という存在を
まるで簡単にその闇に飲み込む…
僕は笑い方を忘れた
僕は歩き方を忘れた
僕は
僕は
深い眠りから
覚めない様な錯覚を知った。
それでも僕は
もがき苦しみ、苦笑いを浮かべ
何かを全てを
変えたいんだ。
夜明けの少し前、
夜から朝へと
茜色に空が移りゆくその様が
それでもやはり
美しいと感じて
しまうんだ…。