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山崎 登重雄 の部屋  〜 「深:島国の詩」への投 票 〜

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[156482] 深:島国の詩

詩人:山崎 登重雄


泡沫の夢が
静かに眠り始める

いつものように人は
何かを求め
何かに縋り
何かを忘れる為に

一握りの夢間を過ごし
やがて眠りは深く

古から繰り返される
召され逝く命
ニセモノの神話に
警鐘を鳴らしながら

一握りの夢間を過ごし
また深く深く眠る

次に訪れる
数え切れない雨の洗礼
その先には
真夏の宴が両手を広げ

夢は時に溶けながら
感謝と冥福の祈りを
その手の中に携えている

心のどこかに
鐘の音を忘れないで
夢間に眠る魂の為に

目覚めたからこそ
今ここにいる

夢を見るならば
心のどこかに
鐘の音を忘れないで

2010/05/27 (Thu)
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