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詩人:甘味亭 真朱麻呂
今日も見つけた
僕がここまで歩いてきたこと証明するまぎれもないあかし
あたりまえのことが僕にはとても嬉しく思えて笑えちゃうんだ
思いっきり息を吸い込んでゆっくり吐き出せばわかるはず
今日も そうだ 僕は変わらず生きてる
誰もがわかることだろう
「我が輩は今日も生存者である」
きまって言うのさ いつもとおなじ朝に僕は言うのさ
なんて幸せなんだろう
それに気づいた瞬間 心に広がった満足感
風のように
疾風のように
駆け抜けたんだ
心の中
誉れ高いワインのような芳醇な濃厚さが僕を包んだのさ
明日も生きてこう
だから思えるよ
ある人にはそれだけのことでも僕には絶対的にたいそうなこと
眺めてる 景色はどれもきれいな虹色
胸の鼓動(リズム)わざわざたしかめなくてもわかる
僕は生存者だ
誰もそれを疑えない
僕にとっては死ぬまで変わらぬ真実
いつかそのすべてが嘘みたいになるまで永遠に真実なんだ
今 その新しい果実を僕は食す
甘くほろ苦い果実を少しずつ 完食するまで 僕は 繰り返す迷いと不安の日々
生への強い願望と死への恐怖
混ざり合って
交じり合って
快楽といういかれた悦びに
生まれなかったらそれもすべてただの嘘
いや嘘にもならないな
だから生まれてよかった
今日も明日もたぶんきりもなく思う
未知なる明日ももし生きれてたらね
明日 そこで逢おう
長いようであっという間の夜を越えたら 夜を越えたら
いつもの曲がり角で落ち合おう
絶妙なタイミングで腕時計が予定の時間をしめすころに
二人 引き続き生存者だったらきっとめぐり会える
なにが起こるかわからない人生だからこそ
ゆめゆめ用心を
たしかに二人めぐりあえるまで
今日が最後の出会いにならないようにさ。