詩人:地獄椅子
散りぬいと儚き夢なりや今際の命を生きんとし消え逝く炎の淋しいこと悲しいこと華の永劫は空虚な涙凅れた喉皺枯れ声詠う者は皆独り際限無き愛を憎悪や欲望を神亡き世界で瞳の水鏡に映しては慟哭とも発狂とも呼びかねない叫びは壊れる悪魔が囁く情念や怨恨黒く揺れる華の灯よ散りぬ刻はやがて巡る名付ける親の居ない小さき夢の如くいつのまにか、黒はその声のする方へ