詩人:弘哉
不思議と笑みは崩れない
安息なんて忘れたのに
定まらない鼓動は内面から
なさけなく俺を壊すけど
理解を得たいんだ
想像だけじゃ収まらない
郷里が恋しい
がきな自分がそこにいて
遠い空ではひたすらに
くもった窒素が蔓延してる
にごった水が映すのは
見慣れぬ表情それだけで
えてして俺は失った
てこでも動かぬ遅すぎた
だんだん夜は更けていき
かさね見たのは己の手
らんぷが灯したその先に
切られた受話器が鳴いていた
なぜかな?すべてが遅すぎた
いつもが今日は戻らない
2005/10/14 (Fri)