|
詩人:右色
よく人との繋がりを『線』に例えるけど
実はそういう『線』って
全部ひっくるめて一本なんだと思う
誰かと自分の間にそれぞれ別な『線』があるんじゃなくて
長い長い一本の線があるんだと思う
だって
誰かと強く繋がろうとすると
その分を他から『線』を手繰り寄せなくちゃいけなくなるから
他の誰かは
あるのかどうかも分からない
糸みたいな細い『線』になってゆく
とても寂しいことだし、恐いことだ
だからと言って
簡単に自分と誰かの線を切ると
その分だけ短くなって
とても窮屈な思いをする
本当は出会ったすべての人と
強く繋がりたい
その理由は分からないけど
僕の線の長さはだいたい決まっている
だから
悔しいけど選択して
要らない理由で結んで、繋がっている
だからこそ
僕は僕に繋がる『線』をとても大切にしていきたいんだ
うん
そうだね
僕は「友達」や「親友」や「仲間」
そういう言葉を使う時
こういう想いで言っている