詩人:剛田奇作
気が遠くなるほどの無力感灰色の生暖かい熱気の中で貪る悪夢人間を絶ってから何年が過ぎたのだろう破壊的な偏愛手に入らぬなら 殺していいと神が言う貴方は神なんかじゃないと 私は叫ぶ体の中心から渦巻く 衝動その美しさに触れたとき心臓を焼き切るような 痛みを知った恐怖 悲しみそして 渇望白黒の 悪魔的な衝動は私を終末に 導いてくれる優しく 冷たい 腕を引いてそして 安心しているひとつになれるのだから灰色の大地で