詩人:鰐句 蘭丸
俺の知るこの世界の狭いこと小さいこと俺の知る人々のなんと生々しくも痛々しいこと耐えられないニュースにも慣れてきたあちこちにころがる孤独に躓いては転び擦りむいて誰も見向きもしないとばっちりを避けんと見て見ぬふり俺の知るこの世界の美しくも醜いこと否定と肯定のマイノリティ孤独が幸せだと雑踏のなか殺されていく意識のあるまま死んでいく幼子の行方なき泣き声もう生きていても楽しくないそう思わせる世界に誰がそうしたのだろう俺の知る世界ってこんなだったかなぁ