詩人:高級スプーン似
繋いだ手を離しても崖からは落ちないいかにも安全な状況に安心しきって緩めていたんだふとした拍子に転がるカメラ空を仰げば開いた窓が傷ひとつない壁は凹凸のない崖に変化して離れた手と手玄関口からさようなら赤い命綱見方ひとつですぐに千切れるこんなにも脆いとは手繰り寄せかちりと握っておけよなあ指導員は居ないもの独学では届かなかった未熟者ども落ちていったのはどちらきみは星になって消えた