詩人:アジス
ホームに鳴り響く笛の音が
僕たちの別れを告げた
電車のドアが閉まり
君は少し寂しげに僕を見ていた
そんな君に
僕は小さなVサイン
いつも君と別れるとき
僕は必ずVサインをした
君と僕だけの合図
君は微笑みながら
僕にVサイン
電車が去ったホームは
ただ静かだった
見上げた夜空には
小さな光が輝いていた
Vサインに込められた意味
それは僕と君だけにしかわからない
季節が巡り
ホームのベンチに座っている僕がいた
あの日と変わらない夜空
ホームに鳴り響く笛の音
僕の名前を呼ぶ声が
静かなホームに響きわたった
駆け寄る君に
僕は小さなVサインをした
Vサインに込められた意味
それは約束
またいつか会おうという
約束の印だったんだ…