詩人:とーれぱすて
8回目の冬
朝晩寒さが増す日々に
「今日も寒いね」と
君は誰と交わしていますか
言葉の節々に落ちていた影を
抱えながら歩いていた君
赤く染まった夕暮れ
葉が落ち 寒そうな木々を横目に歩きながら私は
また今年も君を按じています
どうか 君を
愛してくれる人と幸せになってください。
どうか 無理をせず
そのままの君でいてください。
私はとても幸せに暮らしています。
暖かく柔らかい風が、
満開の桜を運んでくる春を楽しみに
寒い冬を越すことになりそうです。
8回目の春を待っているとは思えないほど
君が隣にいてくれた
寒いけれど暖かい冬を
未だに鮮明に覚えているのです
本当に