詩人:どるとる
空いた電車の中
流れる景色を見ていた
移ろう季節は
少しずつ色あせる
どうしようもなく
美しく 淋しげに
からっぽの心
あいた穴を見つめて
当たり前だと思っていた存在をなくした時 はじめて何かがいけなかったような気がした
楽しくないな 独りじゃ 食べるのも笑うのも
背中合わせの日々
やっぱり もう一度君の笑顔を見たい
この淋しさを嘘にする あなたの声が 言葉が明日の景色変えるから
からっぽのこの心に
愛を 注ぎ足して
空いた電車のような寂しげな日々に
もう一度 にぎやかな毎日を 願うから。