詩人:どるとる
心が痛んでしまう夜には 言葉はなんにも要らないね
時にはそういう時もあるって思うから
躓いても転んでも
それがきっと、
あとで きれいな花を咲かせるための種になることを知る
人生は楽しいことばかりじゃないからね
時には 苦しくて命さえ投げ出したくなるよ それが当たり前さ
生きていることが
とても悲しくて
でもうれしくて
生きてゆくことが
なぜか痛くて
たまに気持ちよくて
口笛ひとつ ふいに吹いた風に吹いてみる
気づくとひとりのさみしさもほら
やさしい夜が包んでくれる
散らかったままの心
片づけてくれるのは
ちいさな幸せ
少しずつ 色を取り戻す
こんなふうにただ宛もなく笑うのもいいものだな
無駄なんかじゃないさ
今にこの涙が嘘になるよ。