詩人:どるとる
雨が降る街角で
誰かが誰かを待ってる
いつやむかもわからない晴れ間をそれでも期待してる
彼女は素知らぬ顔で
今日から明日へと視線を送る
飲みかけの珈琲をぐっと一気に飲み干せば忽ち体熱くなる
何かが悲しいから
何かが嬉しいから
傘を差す必要はない
濡れてやろう心まで
気配りも下手な優しさも必要はない
二人は素のままでずっとやっていけるさ
天使のようなその横顔に僕は恋をするよ何度でも
雨が二人の雰囲気を盛り立ててくれる
ほらね雨降る街角を二人歩いて行く
傘も合羽も必要ない
要らないさ
心に燃えるような炎を携えて
ずぶ濡れのままで二人は歩いて行く
傘の森をつきぬけて二人だけの日曜日
雨降る日曜日。