詩人:Ray
守れない約束は
しないほうが身のためよ
なんて
そんなこと言ったって
いまのあなたには
皮肉にしか聞こえないわよね。
あたしだって
100%信じきって
その約束を交わしたわけじゃない
だけど
期待も決してゼロじゃなかったのは
紛れもない事実だった。
信頼が0だったなら
約束なんてしなかった
『ごめんね』って
決まりが悪いように
苦笑するあなたを前に
あたしは怒ることも出来なくて
『やっぱりね』なんて
思いながら
ただ 相槌を打つことしか出来なかった。
あなたにはあなたの生活がある。
あたしはそこにくっつくただの付属品でしかなくて
それとまるで正反対の生活を送る自分に
心底嫌気がさしたものよ。
喜びいっぱいの約束は
いま実行されるより前に
悲しみで埋め尽くされた。
もう一度 約束をしたい。
そしたら
今度はあたしが
あなたを振りほどいてやるわ。